「レストア済」と記載されているクラッシックカー。しかし、そのレストアって、どういうものなのか。実際のところ定義がされていません。弊社室崎、ちょっと考えてみました。
Text/Photo Yasuo Murosaki (StarCraft Kobe)
古い車をお取り扱いさせていただくに当たって、色々と考えることがあります。例えば「レストア」の定義。
一体どこまでが「レストア」なのか、実はよく定義されていないと思います。個人的には新車のコンディションに出来るだけ近づけるということがレストアの原則なのでしょうが、例えばアストンマーティンのように手作りで製作されていたモデルはかなりモデルによって大きな違いが出てくるのも事実です。

ヨーロッパのプロフェッショナルに話を聞くと、例えばDB5などでもモデルによってリアのバルクヘッドが左右で2インチ(約5センチ)違いがあったりするそうです。そうなると、どこに基準を置いてボディを作り直すのか、大変に悩むことになります。

そういう意味では、弊社の3Dスキャナで原型をスキャンし、データ化を行ってからボディの修理に入って行くことがいかに重要なことなのかがはっきりといたします。

また、ボディを完全に切断する必要がある場合にはボディがずれないようにジグを制作する必要があります。
世界でも現存台数が少ないモデルを取り扱う事が多い弊社、世界各国の取引先と情報交換、交流を進めることによって得られる情報が本当に多いです。
毎日が勉強で、毎日がチャレンジ。
引き続き、クラッシックカーを楽しめる環境に少しでもお手伝いできるように精進する所存です。