弊社スタッフ、HARUが初めてコンテナ開梱に立ち会いました。長旅を終えて、神戸に到着したコンテナから現れたのは・・・・。
Text/Photo: HARU
約3ヶ月の船旅を終えてようやく、やっと、とうとう摩耶埠頭に!
コロナの影響もあり延着につぐ延着・・・・。
本当に届くのか?
オーナー様の興味が薄れていくのではないか?
不安な気持ち、もどかしさ‥
そんな弱った心を払拭させてくれる良いお天気
今日はディノのコンテナ開梱日!
積載車で会社から20分ほどの摩耶埠頭への道のりが遠く感じるほどワクワクが
止まらない。マンションやホテルがあるポートアイランドや六甲アイランドとは
雰囲気の違う物流のためだけといった感じの摩耶埠頭。
良く言えば仕事人の港
目に入るのはトラック、コンテナ、大型船、海なんとも殺風景。
埠頭の端にある物流センターのゲートに到着
ゲートで会社名、個人名、目的などを書き物流会社さん前に。
乙仲業者さんを待つ間にあのコンテナかこのコンテナかと辺りを見回しコンテナに
チョークで書かれた読めもしない外国語を見てみたり
完全なる不審者。
キッチリ時間通りに物流業者さんがいらっしゃってヘルメットをかぶり
いよいよ待望のコンテナへ!赤茶色のコンテナにはコンテナシールが取り付けられて
いるため、作業員さんがシールカッターを使いバキィーンと開封。

そしていよいよ重そうなコンテナのドアハンドルが開梱され
1971年式Dino246GT登場!

ドアが開いた瞬間は身震いと共に心拍数が上がり鳥肌が立ち動画を撮っている
のにもかかわらず、うぉーぉぉっほっほっほっーという雄叫びと込み上げる嬉しさが
混ざり合い、思わず声をあげてしまう。
心を落ち着かせディノがコンテナに接触していないか物流会社さんと隅々まで確認。
現地で木枠とバンドで固定され、コンテナに触れるどころかズレた形跡も見られずひと安心。

5人の作業員さんが手際よく木枠、バンドを外してくださり「押しますので乗って下さい」
そう言われコンテナに当てないようゆっくり体を折りたたみディノのドライバーズシートへ。

長い船旅でクラッチが固着して動かなくならないか?
ブレーキはきくのか?
ディノを押してもらう場所は凹まない場所か?
緊張しながらゆっくりゆっくり手押しでバック。
無事コンテナの外へ。
オリジナルのブルー、いやアズーロに太陽の光が注がれ
思わず、めちゃくちゃカッコエエー!

オーナー様に随時写真、動画を送り続けるも
返信のレスポンスが早くこちらからの送信が追いつかない。
間違いなく、ディノの到着を楽しんでもらえているはずだ。
物流会社さんと通関業者さんとの最終確認が終わり積載車に積み込む。
何も点検していない状態でエンジンをかけるのは危険なので
ワイヤーで引っ張り積載車に積むか?
いやディノをワイヤーで引っ張るリスクが高い。
モゾモゾしていた私に片付けをされていた作業員さんが
押そか?
関西弁でアメリカ映画のような粋な一言に
感謝しつつディノに乗り込み4人がかりの手押しで積載車に無事に積み込み。

高揚感がおさまらないまま積載車で会社へ
会社にいたスタッフに手伝ってもらい無事ディノを下ろし引き取り完了。
もう少し眺めていたいのに、と思いきや国内登録にむけすぐに作業開始。
日本に来るまで日本に着いてからも沢山の人たちの手で運ばれたディノ
1971年に製造されてからも多くの人の手が入りこれからスタークラフトの
スタッフや沢山の仲間の手でレストアが行われる。
50年以上人の手により守られてきたディノは幸せな車だ
レストアされたDino246GTのキーをオーナー様に私の手で渡せる日が楽しみだ。