弊社スタッフのHARU、ブルーのディノを日本で登録する予備検査に挑戦。海外からお客様へお車を届ける為に必要な最後の関門にトライしてみました。さあ、どうなることやら・・・・。
Text/Photo: HARU
今回は先日無事に到着したディノ国内登録のお話です。
1971年に工場から出荷され、海外で使用されていたディノを日本で走らせるためには日本の車検基準に合うようにしなければいけません。まず神戸運輸管理部兵庫陸運部に沢山の書類を出します。
最初の1枚は車両サイズ、エンジン出力、変速機、車体番号、原動機打刻番号、打刻位置、騒音防止装置製作者、個数、保安基準に適合させるための改善事項等を記載します。これはまだ1枚目の書類にある記載事項です。

2枚目は車両諸元概要表といって、ディノの構造、装備および性能を記載した書面です。車両の重量、原動機、燃料装置、電気装置、走行装置、かじ取り装置、盗難防止装置制動装置、衝突装置、車わく、乗車装置、ガラス、騒音防止装置、排ガス発散防止装置、灯火装備など、さらに分類され60項目ほど記載になります。
3枚目は総排気量計算書。いわゆる、排気量を計算する書類です。内径、工程、気筒数を出して算出式にあてはめて総排気量を出します。

4枚目は車軸重量
車両の重量配分やホイールベース、各車輪にかかる重量等をイラストを添えて提出

5枚目はディノの前後左右外観画像
提出した写真に色々とチェックが入り、口頭での説明やハンドルとハザードランプスイッチが40cm以内である写真の追加、サイドのウィンカーが小さいので拡大の写真等々を行いました。

6枚目は当時のディノに関する公的な資料
何年から何年に製造されてこの年に製造されたディノの車体番号は何番から何番
車両諸元等も書かれているものを提出します。
最後に今回のディノはニューヨークからやって来ましたのでピンクスリップと呼ばれる車の車検証です。以上を提出して何度か呼び出され説明と写真の追加を行い普段の業務で車検や名義変更に行ったときに申請を出している部署に顔を出して「どうですか~?進んでますか~」とご挨拶を続けること約2週間。
ようやく国内登録が終わりました。
今回、書類の制作はベテランの整備スタッフにほとんど手伝ってもらってようやくここまでたどり着きました。経験がなければ何倍も時間がかかっていたと思います。
STAR CRAFTには整備だけではなく車に関するあらゆる知識、経験をもったスタッフがおります。お車に関するお困りの事、ご希望等ございましたらお気軽にご連絡下さいませ。
さて、国内登録の許可が出たディノですが車検を通すべくピットではディノの修理、整備が書類申請中から行われております。車検、登録、ナンバーを取りその後にレストレーションに入ります。
全塗装、内装張替え、エンジン、ミッション、足まわり等フルレストレーションです。
沢山の仲間の手によって仕上がるディノのレストレーション!
オーナー様の手に渡る日が楽しみです!